理想の伊豆は松崎にある

なまこ壁

全国でも希少となったなまこ壁。町では重要資源と位置づけ、保存活動が活発です。今でもなまこ壁を作れる左官職人がいて、修復を行うことで技術伝承や街並みの整備を行うとともに、地元有志による「松崎蔵つくり隊」が保全・啓発運動を進めています。当たり前のように存在するなまこ壁ですが、こうした職人と町民の「地域資源を未来に残したい」という想いと努力があるからこそ、残していけるものなのです。

漆喰鏝絵の名工・伊豆の長八

「伊豆の長八」と呼ばれる漆喰芸術鏝絵の名工・入江長八。文化12年(1815年)、当時の伊豆国松崎村明地(松崎町)に貧農の家の長男として生まれました。幼い頃から器用で、漆喰細工に絵の技法を取り入れてみたいと念願していた長八は、19歳で江戸へ出ると川越在住の狩野派の絵師・喜多武清の弟子となり、3年間修行しました。漆喰に漆を混ぜると思い通りの鮮やかな色が出せることや、鏝絵という新分野の技法を工夫した結果、長八独特の芸術的ジャンルを確立。数多くの名作を生み出しました。江戸で名工とうたわれるようになったのは26歳の頃。明治22年(1889年)、享年75歳でこの世を去るまでに多くの作品を残しましたが、江戸で作られた作品は関東大震災によって大半が消失してしまいました。現在「伊豆の長八美術館」では約45点の作品が見られるほか、浄感寺内の「長八記念館」、「国指定重要文化財 岩科学校」にも展示されています。

石部の棚田

標高120-250mに広がる約370枚、4.2haの田んぼは、東日本では珍しい石積みの棚田です。眼下に駿河湾を一望でき、晴れた日には、富士山・南アルプスを望むことができる絶最です。

ダイビングのメッカ!雲見海岸の牛着岩越しに眺める富士山

駿河湾越しの富士山の眺望で知られている雲見温泉。有名なダイピングスボットでもあります。雲見海水浴場にある「渚の足湯」もおすすめです。

沖に見える大小2つの島。その昔、暴風で雲見一帯は大洪水となり、民家や家畜も海に押し流されましたが、一夜明けてみると港の正面の岩に牛が流れ着いており、無事だったといいます。それ以来、雲見の住民たちは、この島を牛着岩と呼んでいます。今でも大きい岩"大牛着” と小さい岩“小牛静” をしめ縄を張って、港と船の安全を祈願してます。

これぞ伊豆!断崖絶壁に囲まれた美しい砂浜の岩地海岸

白い砂浜とエメラルドグリーンに輝く海が印象的な海水浴場。波がとても穏やかで小さな子ども連れのファミリーにおすすめです。砂浜の真ん中に設置されている船型の無料温泉「ダジュール岩地」は水着のまま入浴可。
※「ダジュール岩地」の開設期問は5月~9月です

千貫門

烏帽子山のそびえる浅間崎の南海上に、ひときわ高くそそり立つ巨岩。高さがおよそ30m。岩の中央部に高さ約15m、幅10mほどのトンネルがあいています。“海の烏居”とも呼ぶこの海蝕洞門は、古くから浅間神社の門に見立てて“浅間門"と称されましたが、周辺の奇勝とともに「見る価値が干貫文にも値する」という意味から、千貫門の名がつけられました。

石部海岸

美しい海と山に囲まれた素朴な雰囲気の石部海水浴場。岩場では磯遊び、防波堤からは釣りを楽しむことができます。海水浴場のすぐ近くにある「平六地蔵露天風呂(水着着用)」は、石を積み上げた大きな湯船で海水浴客に人気です。
※「平六地蔵露天風呂」の開設期間は5月~10月です

全長6km!1,200本の那賀川の桜

松崎町の中心を流れる那賀川沿いには約6km、約1200 本のソメイヨシノが植えられ、3月下旬から4月上旬にかけ咲き誇る桜の名所です。同時開催している「田んぼをつかった花畑」とも一緒にお楽しみいただけます。開花時期には夜桜のライトアップも行われます。風がない日は那賀川に写る桜が幻想的です。

田んぼをつかった花畑

農閑期の田んぼ約2.5万㎡にアフリカキンセンカ、るりからくさ、姫金魚草、ツマジロヒナギク、ひなげし、矢車草の6種類の花が咲き乱れます。訪れる時期によって異なる花畑を楽しむことができます。また、お手製の本物そっくりの案山子(かかし)が点在しているのも魅力の一つです。
※5月1日から5日まで無料花摘みを実施しています。
※開花期3月上旬~5月5日

江戸城の石垣に!?室岩洞と抜けた先にある展望台

昔、江戸城の石垣にも用いられたという石切り場跡を見学できるように整備した室岩洞。
洞内の広さは約2,000m²。内部を巡る遊歩道は約180m。こちらでは昭和29年頃まで実際に採石が行われていました。石を運び出した跡や手掘りのノミの跡、地下水のたまった石室跡などがほとんど当時のまま残っています。裏側の展望台に抜けると海の眺望、西伊豆方面の山、晴れた日には宮士山の姿がご覧いただけます。

松崎町の名産

駿河湾に面した豊かな漁場から季節問わず水揚げされる様々な魚。天城山系の清らかな水に育まれた山葵(わさび)。豊かな自然の恵みによって生まれた松崎を代表する特産品は他にも沢山あります!

西伊豆エリア最大の耕作面積を誇る山間の山葵(わさび)田

松崎町では古くから天城山系の清らかな水を利用して山葵栽培が盛んな町でした。現在も山間の地区には、石積みの山葵田が広がります。

山葵

きっと記憶にある香り!オオシマザクラの葉の塩漬け

和菓子の桜餅を包むのに用いるさくらの葉。国内需要の7割を松崎町から出荷しています。使われるのは大島桜。50枚を1束にして、半年から1年に渡り塩漬けされ完成します。

桜餅

冬の風物詩!川の河口に漂う川のり

香りのよさ、風味のよさで好評の“冬の味覚”川のり。那賀川と岩科川が合流する河口付近では、毎年1月から2月上旬にかけて地元民が川の中に入って川のり採りをしている風景が見られます。

川のり

季節には未乾燥のまま食べられる極太ひじき

道部・岩地・石部・雲見地区で採られるひじきはその太さが特徴です。昔ながらの鉄窯で煮る伝統的製法を採用しています。

極太ひじき

手植えで育てられた赤米と黒米が原料!百笑一喜

石部の棚田で間隔を空けて丁寧に手植えされた黒米と赤米から作られた焼酎は香りが自慢です。

百笑一喜
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